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歯科治療に嫌な思い出があって苦手になってしまった方にも寄り添います
昔の歯科医師は言葉が少なかったので、よく分からないまま治療を受けたり痛みを言い出せなかったりした方もいらっしゃるのではないでしょうか。私はそういうことがないように、時間をかけてご説明し、痛みが出にくいようにゆっくりと治療します。治療が苦手という方は、どうぞおっしゃってください。女性の歯科医師をご希望の方にもお応えできる体制があります。
たくさんの歯科医院がある中で、患者さまの選択肢になれたら
この近隣にもたくさんの歯科医院がありますから、患者さまはどこに行ったら良いか迷われるかと思います。私は「ぜひうちに来てください」というのではなく、患者さまの選択肢の一つとなれればという気持ちで診療しています。
来てみて「合わないな」と思ったら変えていただいてかまいません。アットホームな雰囲気でお待ちしておりますから、何か相談したいことがある時など、予約なしでお気軽においでください。
歯が痛くてお困りの方から予防意識の高い方まで、幅広くご来院
当院へいらっしゃる患者さまの、ご来院理由は様々です。土地柄、歯にお悩みがある方や痛みをきっかけに来院される方は多いように思います。「入れ歯が壊れたから」「予防のため」という方もいらっしゃいます。
中には「歯科の受診自体が数年ぶりで、今の状態を知りたくて」と気まずそうにお見えになった方もいました。遠慮することはありません。私たちはご自分のお口に興味を持っていただきたいと考えていますし、歯科から遠ざかっていた方の受診も歓迎です。
ご自分のお口に関心を持っていただくことがスタートです
お口の健康作りに必要なのは、まずご自分のお口に関心を持つことです。今どういう状態なのかをお知りになれば、そこにある問題をなくすためには治療や歯磨きが必要だとお分かりいただけると思います。残念ながら、日本ではお口への関心が低い方が多いようです。私自身も含め、お口の状態を知ることから健康作りを始めましょう。
ご年配の患者さまを診る時は、全身の状態を確認してから
ご年配の患者さまといっても、お元気な方からご家族の支えを受けて来院される方までおいでです。全体として、何かお薬を飲まれている方は多い傾向ですね。私はご病気やお薬の内容を伺い、歯科治療を行うことで何か影響がないか考慮した上で処置を進めています。
ほかにも、腰が痛くて診療チェアを急に起こすとおつらい方もいらっしゃいますから、お声がけするようにしています。ご説明には、難しい医療用語を使いません。耳が聞こえづらい方には、重要な点だけを短くお伝えします。ご家族の方にも一緒に聞いていただくこともあります。
どこで歯の治療が受けられるか困っている障がい者の窓口に
障がい者歯科診療を担当しているのは、私の妻です。東京の大学で、障がい者歯科診療について深く学んできました。大変やりがいのある分野だと考えて診療しています。この街で開院することにした時、周辺には障がい者歯科診療を掲げている歯科医院がかなり少ないと感じました。そこで、当院が窓口になれたらと思いました。
診療する際に気を付けているのは、お声がけです。障がいの内容や程度にかかわらず、ご本人とたくさんお話しするようにしています。なるべく主体的に治療を受けてもらいたいからです。
もちろん、ご家族や介助者から教えていただく生活の様子も参考になります。例えば、こだわりが強い特性がある方がコーラを日常的に飲んでいるのであれば、「虫歯になるから止めましょう」と言っても難しいと思います。そうした生活背景とお口の病気予防をすり合わせ、どうするのがその方にとって良いかを考えるのが当院の診療です。
患者さまに治療の理由や目的を理解していただいてから処置を開始
より良い診療にするため、口腔内カメラで撮影した画像をタブレットで患者さまにお見せしています。状態をご自分の目で把握し、なぜその治療をするかをお知りになってから治療を受けていただくためです。歯科医師が一方的に進めるのではなく、ご本人と協力して病気と闘いたいと思います。
また、より鮮明な画像で診査診断するため、デジタル式のレントゲン機材を導入しました。
私が受診するなら、説明が丁寧で選択肢を与えてくれるところに
もし私が患者だったら、治療方法は選択肢の中から自分で選ばせてほしいです。判断材料となるよう、メリットとデメリットも教えてほしいですね。もし、初回でそうした説明がなかったら、次は別のところに変えてしまうと思います。
そうした思いから、当院では患者さまに可能な選択肢を提示してお選びいただいています。自由診療の選択肢がある場合は、費用面や見た目のことで悩まれる方が多いですね。どれを選んでも気まずいということはありませんので、お好きなものをお選びください。
新しい治療方法や機材を取り入れ、患者さまの選択肢を増やしたい
自由診療はもちろん、保険診療についても新しいお薬や制度が増えてきています。今後は、そうしたものを取り入れ、患者さまの選択の幅を広げたいと考えています。具体的には、訪問歯科診療で行えることを増やすために機材を導入するとか、将来はインプラントを手掛けるといったことを検討しています。